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Emie R. Roussel 講演+演奏報告(6/29)

Emie R. Roussel 講演+演奏報告(6/29)

Le 27 juin 2016 a eu lieu à l’Université Rikkyo la rencontre avec Emie R. Roussel (pianiste jazz, compositrice), qui était de passage au Japon pour lancer son troisième album « QUANTUM ». Après avoir écouté son interprétation des pièces tirées des albums « TRANSIT » (prix Opus 2015, disque jazz de l’année ) et « QUANTUM », le public a assisté à son entretien avec Isao Hiromatsu (Univ. Hosei) sur « Le jazz au Québec ». C’était un moment agréable et plein de bonheur. (Kazuko Ogura)

2016年6月27日(月)18:40~、立教大学にてケベックのジャズ・ピアニスト、エミー・R・ルセールの講演会+演奏会が開催されました(主催:日本ケベック学会、共催:立教大学異文化コミュニケーション学部、後援:ケベック州政府在日事務所)。
ルセール氏は3枚目のアルバム『クワントム(量子)』の日本でのリリースのために初来日。『トランジット』(ケベック音楽評議会主催Prix Opus、ベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞)と『クワントム』から数曲演奏していただいたあと、廣松勲会員(法政大学)と「ケベックのジャズ事情」についての対談が行われました。梅雨の一夕、集まった聴衆とともに生演奏に耳を傾け、至福のひとときを過ごしました。
こちらもごらんください。https://fr-fr.facebook.com/emierrousseltrio/
(文責:小倉和子)

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(photos: Hidehiro Tachibana + Yuki Kuyama)
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CIÉF2016年セネガル大会参加報告(6/12)とお勧め情報

CIÉF2016年セネガル大会参加報告(6/12)


国際フランコフォニー学会   第30回世界大会大会参加報告
Conseil International d’Études Francophones (CIÉF)
30e congrès mondial, 23-29 mai 2016, Saly-Portudal, Sénégal

大会ホームページ:https://secure.cief.org/wp/?page_id=93


 2016年5月23日(月)から29日(日)まで、セネガル・サリー=ポルテュダルで国際フランコフォニー学会(CIÉF)第30回世界大会が開催された。全体テーマとして« Autour de l'arbre à palabres »を掲げ、51のセッション、3つのターブル・ロンドが組まれ、参加者は200人近かったようだ。他に、作家たちによる朗読会も催された。ダカール市のシェック・アンタ・ジョプ大学が大会開催に協力していたが、そのお蔭もあったのだろうか、いつもよりも作家が多めに集まっていた。壇上に並んだアフリカ在住のフランス語表現作家たちの声に触れると、同じアフリカ出身でもフランス在住の作家とは異なる独特の味わいと話振りが伝わってくる。そこに、大陸としてのアフリカの文化的重みが感じられた。
 会場は、首都ダカールから70キロほど南に下ったサリー=ポルテュダル市にあるホテル、レ・フィラオ(Hôtel Les Filaos) 。大西洋に面したリゾート・ホテルだった。広い敷地内にバンガロー風の宿泊用家屋が並び、中央に広い芝生の空間とプールがしつらえてある。海辺には大きな椰子の木が植えられ、木陰にサマーベッドやパラソルが並んでいる。ほとんど波打ち際の分科会室もあって、そこに入ると、発表者の声に混じって、打ち寄せる波の静かに砕ける音が聞えてくる。太陽の降り注ぐ敷地内を歩けば、白い壁に、薄黄色の長い首をした大きなトカゲが這っていて、こちらが近づくと首を振ってすばしっこく動き出す。ふと、アラン・ロブ=グリエの『ジャルジー』を思い出した。あのヌーヴォー・ロマンの作品には、ブラインドと、その陰に隠れたトカゲの執拗な描写があった。あれは舞台がアフリカだったのだろうか?こんな所でロブ=グリエのトカゲに出会うとは。いずれにしても、アフリカでは何もかも輪郭が濃いんだ、という印象を受けた。ホテルの木造の食堂も、強い日差しに包まれた内部に色濃い陰を作り出していた。そこに座ると、涼しくて、海が見渡せる。食事時になると、大会参加者が思い思いに集まって、開放的で親密な空間を楽しんでいた。
 さて、肝心のAJEQ会員の発表だが、5月26日(木)午前中に、日本人4人によるセッション « Postures et champs littéraires francophones »があった。立花英裕が司会を務め、小倉和子が « Montréal d'après les romans de Dany Laferrière »、立花が« Quête d'un champ littéraire : Aimé Césaire et Alioune Diop »と題する発表を行った。このセッションでは、AJEQ会員ではないが、静岡文化芸術大学の石川清子氏がアシア・ジェバールについて、大東文化大学の中村隆之氏がエドゥアール・グリッサンと雑誌『アコマ』について研究発表をしている。それに続く時間帯には、Gilles Dupuisが セッション« Vues d'Afrique: présences africaines dans les littératures québécoises et franco-ontariennes »の司会を務め、« Blackout: l'Afrique fantôme dans les romans d'Aquin, père et fils »と題する 研究発表を行った。
 次に、参加したAJEQ会員3名の研究発表の概要を述べよう。
 小倉和子は « Montréal d'après les romans de Dany Laferrière »において、独裁政権下のハイチを逃れて、1976年、オリンピックが開催されるさなかのモンレアルに降り立ったラフェリエールが最初に見たもの、そして10年後、作家としてデビューする直前の80年代半ばに同じ都市で見たものを、『甘い漂流』と『ニグロと疲れないでセックスする方法』を通して跡づけることにより、間文化主義が徐々に浸透していくモンレアルの様子をラフェリエールの炯眼を通して確認すると同時に、この作家をアカデミー会員、さらには世界文学の作家にまで育てたこの都市の魅力を探った。
 立花英裕は、« Quête d'un champ littéraire : Aimé Césaire et Alioune Diop »において、雑誌Présence Africaineを拠点として、創刊者Alioune Diopと詩人Aimé Césaireがどのような経緯で協力体制を実現し、トランスナショナルな知的・文学的運動を興したかを論じた。第2次世界大戦中、一時的とはいえフランス共和主義体制が瓦解するが、この「空白」の中で、フランスに従属した知的・文学的枠組みから脱却・自律しようとする機運が世界各地で高まり(ケベックも含む)、それが数多くの雑誌の創刊を促した。Présence Africaineもその代表的一例だが、そうした世界的状況が、フランス語圏文学の後の展開を生む素地になったとする見解を述べた。
 Gilles Dupuisからはフランス語による報告が届いたので、以下に掲載する。
 Gilles Dupuis a présidé une session (26 mai) intitulée « Vues d'Afrique : présences africaines dans les littératures québécoises et franco-ontariennes », à laquelle ont également participé Christiane Ndiaye (Université de Montréal) et Peter Klaus ( Freie Universität Berlin ). La communication de Gilles Dupuis, intitulée « Blackout : l'Afrique fantôme dans les romans d'Aquin, père et fils », portait sur la représentation de l'Afrique fantôme dans les romans d'Hubert Aquin ( Prochain épisode et Trou de mémoire ) et d'une Afrique plus incarnée dans le roman de son fils aîné Philippe Aquin (La route de Bulawayo). Il s'agissait de voir en quoi le fils, tout en s'acquittant d'une dette littéraire contractée à l'endroit du père, réglait ses comptes avec lui à travers sa fiction inspirée par le continent africain.


 小倉と立花が参加したセッションは発表者が全て日本人で、しかもエクスカーション翌日の朝9時からだったので、聴衆の数が懸念されたが、開始時はまばらだったものの、すぐに席が埋まり始め、質問も活発だった。聴衆の中には一橋大学名誉教授恒川邦男氏の姿もみられた。CIÉFのYolaine Parisot会長は聴きに来てくださらなかったが、後で報告を受けたらしく、私たちの発表をとても褒めてくれ、毎年熱心な日本人の参加があることに謝意を表してくれた。司会の私から見ても、私自身の発表は別にして、小倉、石川、中村の発表はどれも大変内容が濃く、よくまとまっていて、すばらしかった。世界と互角に競い合える日本の研究水準を示していたと言えるだろう。
 25日(水)のエクスカーションは、ダカール市とゴレ島の観光だった。ホテルからダカールまでは遠いので、市内見学の時間が短かったのが心残りだった。セネガルでは政治家がウォロフ語で話すと80%の人が理解し、フランス語だと22%が理解するという説明を聞いた (学術的な統計と多少ずれがあるかもしれないが、セネガル一般の人々の心理的認識を表しているのかもしれない) 。そこで、ダカール市内の看板・広告塔を注意して見たが、そのほとんどがフランス語だった。そこに、セネガルの言語的・文化的複雑さが垣間見えた。アフリカには、ほとんどクレオール化したフランス語が話される地域もあるという。ダイグロシア的状況はカリブ海域にも共通するとはいえ、たとえばマルティニク島と比べると、やはりアフリカは全く別の広大な世界なのだ。
 奴隷貿易の拠点として名高いゴレ島への船旅は気持ちがよかった。島は、ダカールから船で20分ほどの沖に浮かんでいる。そこで和やかな昼食となった。小さな島には風が吹いていた。カリブ海の律動に富んだ貿易風とは違うが、絶え間なく静かに吹いている。この無言の風に帆をふくらませてかつての奴隷船はアメリカ大陸に向かったのだろうか。
 私たちが滞在した最終日の27日(金)午後、CIÉF総会が開催され、そこで4月に実施された理事会選挙の報告があった。選挙は地域別になされるが、「その他の国」の理事の1人として、立花英裕が選出されたことが報告された。任期は4年。

(文責:立花英裕)


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  小倉和子会員の発表                    分科会会場風景(中村隆之氏の発表)                  


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Gilles Dupuis faisant sa communication     パーティー会場の立花英裕会員

 

会員のお薦め情報

会員のお薦め情報(6/8、6/9改定)

北山晴一(立教大学名誉教授):公開講演会のご案内です。
テーマ:「いまあらためて社会デザインを考える
    ~共同体を支える理念とは何か~倫理、制度、現実の交錯する中で」
日時:2016年6月18日(土)14:00~18:10
場所:池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール
主催:立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科、立教大学社会デザイン研究所、
    社会デザイン学会
内容:シリーズの第3回にあたる今回は、私たちがともに生きる場としての
   「共同体」について3つの視点から議論を深めます。
講師:西谷 修 立教大学大学院文学研究科特任教授
        テーマ:共同体の理念とりわけその倫理的基盤
  宮島 喬 お茶の水女子大学名誉教授、元・立教大学社会学部教授
        テーマ:欧州諸国が目指した共同体と直面する困難
        ~移民国フランスの現実、アイデンティティ、虚構
  佐野 敦子 社会デザイン学会理事
        テーマ:ドイツが目指した共同体「統合」の現状と課題
  北山 晴一(ディスカッサント)立教大学名誉教授
  中村 陽一(モデレーター)立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科委員長
申込:不要、詳細http://www.rikkyo.ac.jp/events/2016/06/17728/
https://www.rikkyo.ac.jp/hikaku-bunmei/
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安田敬(ダンスカフェ):コンテンポラリーダンスのセミナーのお知らせです。
ダンスカフェサロン in あうるすぽっと 2016
第一回舞踊学セミナー
テーマ:「コンテンポラリーダンス:この30年間の推移と検証」
日時:7月6日(水)18:30~(約120分)
会場:池袋あうるすぽっと3階会議室B(豊島区東池袋4-5-2)
主催:あうるすぽっと、ダンスカフェ、企画:ダンスカフェ
助成:文化庁、一般財団法人・地域創造
講師:石井達朗×山野博大
趣旨:コンテンポラリーダンスの誕生が1980年代後半、90年代からダンスを自主上演する劇場が誕生、多くの振付家、ダンサーが登場、バブルを迎えたのですが、21世紀になるとリーマンショックなど経済的な不景気が続き、その影響か文化予算の削減等、舞台芸術活動が停滞、公立・民間劇場の閉鎖さらに東北など震災が重なり社会的にはかなり厳しい状況です。
この時代どこに向かおうとしているのか、この30年間の舞踊界の変遷を通じてリアルタイムに目撃されてきた評論家石井達朗、山野博大両氏のトークを交えてコンテンポラリーダンスを検証・展望します。
料金:500円
詳細http://www.owlspot.jp/workshop/160706_detail.html
ポスターhttps://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnwyMDE2d3VjbGF8Z3g6MWQ2YzU0MTdkYTJlZGYzYw
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ケベック関係の文化イベントの最新情報

ケベック関係の文化イベントの最新情報(6/1)
日本でのケベック関係の舞台、音楽、映画について最新情報が、ケベック州政府在日事務所の久山友紀文化公的機関担当官から送られてきましたので、以下に掲載します(AJEQブログ担当広報委員)。
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舞台
お待たせいたしました!
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「映像の魔術師」ロベール・ルパージュが自ら語る、自叙伝的一人芝居、東京芸術劇場にて日本初公演です。
作・演出・美術・出演:ロベール・ルパージュ
英語上演:日本語字幕付
2016年6月23日 (木) ~2016年6月26日 (日)  東京芸術劇場 プレイハウスにて
https://www.geigeki.jp/performance/theater120/
2016年7月2日、3日りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館にて
http://www.ryutopia.or.jp/schedule/16/0702t.html
2)Being at home with Claude クロードと一緒に 
(リーディングx映像xライブ演奏)
読み聞かせというスタイルのパフォーミングアートです。どのような舞台になるか楽しみです。
作:ルネ-ダニエル・デュボワ
翻訳:イザベル・ビロドー/三宅優
2016年7月4日、5日 新国立劇場 小劇場 THE PIT
www.zuu24.com
3)シルク・ドゥ・ソレイユ
大好評にて上演中の「トーテム」ですが、東京公演も残り1ヶ月を切りました。大阪、名古屋へと移動していきます。
詳しくはこちらから:http://totem-jp.com/
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音楽
4)ジャズ
Emie R Roussel (Jazz) Japan Tour 2016
エミー・R・ルセール(ジャズピアニスト)が待望の初来日公演!
6月25日(土)代官山 / 晴れたら空に豆まいて
http://mameromantic.com
6月26日(日)新宿 / dues新宿 アルバム「QUANTUM」発売記念ショーケース
http://dues-shinjuku.diskunion.net
6月27日(月)池袋 / 立教大学池袋キャンパス5号館3階5324教室
エミー・R・ルセール講演「ケベックのジャズ事情」+演奏
*主催:日本ケベック学会 共催:立教大学異文化コミュニケーション学部 
http://www.rikkyo.ac.jp/events/2016/06/17709/
6月28日(火)横浜 / KAMOME
http://www.yokohama-kamome.com
5)クラッシックコンサート
ヤニック・ネゼ=セガン(Yannick Nézet-Séguin)xフィラデルフィア管弦楽団x五嶋龍
モントリオール出身のヤニック・ネゼ=セガンは、2012年からフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に就任。コンサートに加え、オペラの分野でも大活躍し、高く評価されています。
6月3日(金)19時 サントリーホール
6月4日(土)19時 ミューザ川崎シンフォニーホール
6月5日(日)14時 サントリーホール
http://www.kajimotomusic.com/en/concert/ym=2016-06/
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映画 
6)4月9日より、ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)監督の映画『ボーダーライン』(Sicario)が公開され、全国各地で上映中です。
http://border-line.jp/
7)第69回カンヌ国際映画祭において、パルムドールの次点にあたるグランプリにグザヴィエ・ドラン監督(27)の
『イッツ・オンリー・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド(英題) / Juste la fin du monde』が選ばれました。
日本では2017年2月11日に公開が決定いたしました。お楽しみに。
以上
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