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ケベック関係の文化イベントの最新情報

ケベック関係の文化イベントの最新情報(7/15)
日本でのケベック関係の舞台、音楽、映画について最新情報が、ケベック州政府在日事務所の久山友紀文化公的機関担当官から送られてきましたので、以下に掲載します(AJEQブログ担当広報委員)。
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(1) 音楽
ジャズ
「Glenn Zaleski Trio」来日ツアー
モントリオール出身のベーシスト Rick Rosatoが参加しています。
7月15日(金)東京 新宿 PIT INN
7月17日(日)愛知 名古屋 STAR EYES
7月18日(月)京都 le club jazz
7月19日(火)京都 le club jazz
7月21日(木)東京 武蔵野スイングホール
7月22日(金)静岡 LIFE TIME
7月23日(土)東京 南青山 Body & Soul
詳細:http://homepage2.nifty.com/zoojazz/index.html
クラッシック
Duo Ventapane 日本ツアー
白石 茉奈(ヴァイオリン)/マルティン・カルリーチェク(ピアノ)マギル大学ピアノ科講師
7月17日(日)14:30 尾上邸音楽室 東京都豊島区長崎5-27-20
お問い合わせ:♪♪音楽ネットワーク「えん」代表 佐伯 隆
携帯電話 090-4598-0153 Eメール tsknulp1915@gmail.com
8月6日(土) 18:00
塩嶺カントリークラブ 要事前予約
http://www.enrei.co.jp/themes/sky2/pdf/top_160628_2.pdf
8月7日(日)15:00 大阪大学会館: https://sites.google.com/site/concertb252/2016niankonsatokarenda/martinkarlicekj
8月10日(水)20:00 カフェ・モンタージュ 京都市中京区5-239-1: www.cafe-montage.com
8月21日(日)14:00
Iichiko 音の泉ホール (大分県):http://www.emo.or.jp/facilities/oto.php
(2) ビジュアルアート
ダダイズム誕生100周年記念イベント
アニタ・フギとダヴィット・デュフレンヌによるインタラクティヴ・ウェブドキュメンテーションに、モントリオールから2名のアーティストが参加
http://dada100.jp/2016/06/20/interactive-webdok/
(3) 映画
第16回広島国際アニメーションフェスティバル
8月18日から22日 広島JMSアステールプラザにて
カナダケベック州からTheodore Ushev(テオドール・ウシェフ)の作品が2作品がコンペティションにセレクトされました。
詳しくはこちらから:http://hiroanim.org/
グザヴィエ・ドラン出演、監督:ダニエル・グルー 映画『神のゆらぎ』(Miraculum)が、8月6日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開予定。
(4) シルク・ドゥ・ソレイユ
「トーテム」大阪は7月14日から中之島ビッグトップにて開催されています。
詳しくはこちらから:http://totem-jp.com/
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7月2日AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ

7月2日AJEQ研究会報告 Rapport de la réunion d’études de l’AJEQ(7/3、7/11改訂)
AJEQ研究会
日時:2016年7月2日(土)16:00~18:10
場所:立教大学 本館(1号館)2階1204教室
<プログラム>
第1発表:井村まなみ会員(群馬県立女子大学)
Tom à la ferme (Xavier Dolan)の詩的なもの:整合性と整合性で捉えられないもの」
第2発表:伊達聖伸会員(上智大学)
「フェルナン・デュモン『記憶の未来』を読む」
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井村まなみ会員の発表についての報告
Tom à la ferme (Xavier Dolan)の詩的なもの:整合性と整合性で捉えられないもの」(井村まなみ)                 
Michel Marc Bouchardによる同名の戯曲(2010年)をもとにつくられた、Xavier Dolan の映画Tom à la ferme (2013年)についての報告である。制作者側の解説は、同性愛にまつわる禁忌と偏見(ブシャール)、「恋人を救えなかった罪悪感から、暴力と不寛容のなかでストックホルム症候群に陥ってゆく主人公の物語」(ドラン)とあるように、もっぱら内容面に関わるのに対して、構成面からの理解が目的である。まず、整合性で説明できるモチーフとテーマ―直進と旋回の枠組み、車と牛の対称性、出発と喪のテーマの繰り返し―を整理した。特に、戯曲のシナリオを映画用に練り直している点、両者の比較に力点を置いた。ブシャールが限られた空間で展開するために言語の特性を駆使するなら、ドランはそれらを映像で支えながら、さらに発展させることで成功しているのである。
発表では次に、整合性では捉えられないもの、言語でも映像でも表わし難いことを浮かび上がらせようと試み、詩的なものとの関連を指摘した。
スクリーンに映像を映しながらの報告であり、報告後、会場からは活発な意見と質問をいただいた。この作品の持つ豊かさを改めて知ることになり、今後考察を深めるための指針としたい。

伊達聖伸会員の発表についての報告
「フェルナン・デュモン『記憶の未来』を読む」(伊達聖伸)
5月末に拙訳でフェルナン・デュモン『記憶の未来――伝統の解体と再生』(白水社、2016年)が刊行された。
本発表は、本書の概要を紹介し、訳者なりに重要と思われる論点をいくつか紹介したもので、会場との質疑応答になるべく多くの時間を費やすことを意識した。
「私たちの社会が未来を前にして無力になったのだとしたら、それは私たちの社会が記憶を失ったことに原因があるのではないか」。
この問いを前に、デュモンは現代社会においては慣習の解体が起こっているが、それは必ずしも伝統の解体ではないと論を進める。
記憶の危機は転じて好機にしうるものでもあり、著者はその希望を学校とデモクラシーに託す。
論点として挙げたのは、1)記憶喪失に抗して、歴史の果たすべき役割、2)人文科学の危機に抗して、学校の果たすべき役割、3)「デモクラシーに固有の専制」(トクヴィル)に抗して、「たえず再興すべき伝統」としてのデモクラシーをいかに構築するか、の3点である。
会場からは、記憶というテーマをめぐるケベックの特殊性と普遍性、フランス本国とその他のフランス語圏の国や地域の違い、国民的記憶のレフェランスとなるものの特徴などについて、いろいろな角度から質問やコメントをいただいた。
訳者としては、本書は反時代的なアクチュアリティを持つもので、現代の日本にとっても意味のあるものだと思う。お手に取っていただければ幸いである。
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写真:
井村まなみ会員の発表の様子
160702AJEQA40.jpg

伊達聖伸会員の発表の様子
160702AJEQC32.jpg

フェルナン・デュモン『記憶の未来』の表紙
160702Date0.png

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アンヌ・エベール生誕100周年・国際研究会参加報告

アンヌ・エベール生誕100周年・国際研究会参加報告(佐々木菜緒) (7/1)

Colloque international « Anne Hébert, le centenaire »
7-9 juin 2016, Sherbrooke et Montréal, Québec
研究会ホームページ:http://colloqueannehebert.evenement.usherbrooke.ca/

 2016年は、現代ケベックを代表する作家アンヌ・エベール(Anne Hébert:1916-2000)生誕100周年に当たる。それを記念して、6月7日〜9日の3日間、ケベックのシェルブロックとモンレアルでアンヌ・エベール国際研究会が開催された。詩から小説、短編から戯曲までに至るエベール全作品を様々な観点からを総合的に考察し、今後の研究や教育分野におけるエベールの可能性を探るために、ケベックや英語系カナダのみならず、フランス、オランダ、ドイツ、スペイン、イタリア、アイルランド、インド、ブラジル、日本など世界各国から30名のエベール研究者が結集した。2016年はまたアンヌ・エベール研究センター設立20周年を迎える節目の年でもある。
 本研究会の流れは大きく分けて次のようであった。先ず1日目はオープニングとしてエベールの生涯と作家活動について話し合われ、2日目にエベールの全作品に関する研究発表(テーマ研究、社会学的考察、表象論や芸術論など)がなされた。そして3日目にエベール作品の受容や世界のエベール研究の現状について報告がなされたのち、クローズィングとして今後のエベール研究の可能性が話し合われた。
 私の発表は、3日目の « Traduction et réception » の枠組みで、 « Anne Hébert au Japon : Les chambres de bois et Kamouraska » と題し、国内におけるエベール作品の受容について行った。本発表では、日本語に唯一訳された小説であるにもかかわらず国内では未だほとんど研究されていない『カムラスカ』(1970)と、邦訳はないが国内のケベック文学研究で注目度の高い『木の部屋』(1958)を取りあげた。この対照的な2作品について、ケベックにおける場合と比較しながら、その要因を検討した。日本特有のエベール現象は他の研究者の関心を大いにひき、国内におけるケベック文学や翻訳状況についても活発に質問があがった。
 また、本研究会と合わせて開催されるエベールの展覧会 « La détermination d’un regard : archives littéraires d’Anne Hébert et œuvres d’art de Hector de Saint-Denys Garneau » の内示展は、本研究会参加のもう1つの醍醐味であった(写真参照)。同展覧会では作品原稿や、エベールに関する写真、絵などが展示されている(シェルブロック大学文化センターのアートギャラリーにて8月7日まで開催中)。研究会の3日間、食事の面でも大変歓待していただいた。特に内示展後に発表者全員はケベックの郷土料理コースの晩餐会に招いて下さった。こうした食をとおして他の研究者と出会い、自由に気軽に意見を交換できたことは素晴らしい時間であった。研究会主催者のNathalie Watteyne教授に感謝したい。
 さいごに、今回のケベック滞在は、6月9日に始まった音楽祭Les FrancoFolies de Montréalと重なったことは幸運であった。本研究会終了後はモンレアル市内Quartier de Spectacleにて、昨今若者に大人気のラップバンド Dead Obiesや現代ケベックポップとして幅広い年代層にファンの多いPierre Lapointeの生演奏を堪能することができた。学際的かつ文化的に凝縮した素晴らしい1週間の滞在だった。

研究会の様子
SasakiA15.jpg

Nathalie WatteyeneとJanet Paterson
SasakiB15.jpg

エベールの書斎(展覧会)、およびエベール研究書販売
SasakiC08.jpg SasakiD08.jpg
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