AJEQ研究会(3月8日):陶山会員と小倉会員の発表(3/9)
日時:3月8日(土)17:00-18:30
場所:立教大学5号館2階5021
タイトル(報告者):
1.「ケベックとスコットランドのナショナリズムの系譜」(陶山宣明会員)
2.「ダニー・ラフェリエールのアカデミー・フランセーズ入り」(小倉和子会員)
発表の概要:
1. 陶山会員は、「独立運動」という共通点を持つケベックとスコットランドのナショナリズムの系譜を、両地域の歴史的・制度的および政治的・社会的な違いに焦点を当てて、ケベックの伝統的な「エスノ・ナショナリズム」とスコットランドの「シヴィック・ナショナリズム」を対比させた。ケベックが今後どのように第三の高次のナショナリズムである「マルチ(インター)カルチュラル・ナショナリズム」を展開できるかに注目する発表であった。
質疑応答では、そのような比較研究の意味と今後の展開についてのやりとりがあった。
2. 小倉会員は、1635年設立というフランスの伝統ある「アカデミー・フランセーズ」について(女性や外国人のような少数派会員にも触れて)説明した後、今回フランスとの直接の関係がないフランコフォニーのダニー・ラフェリエールがアカデミー会員に選出されたことの意義と、それを巡るマスコミの反応とケベックでの賛否両論を紹介した。
質疑応答は、もっぱらダニー・ラフェリエール自身がどのようにアカデミー・フランセーズを見ているか、また今後どのように振舞うのかに集中した。(文責:宮尾)
陶山会員の発表と質疑応答の写真


小倉会員の発表の写真

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